釣ったテナガは、おいしく食べたり、または飼育したいという方もいらっしゃるでしょう。テナガはお店で買うと1尾500円ほどする高価な生き物です。
そこで釣ったテナガを持ち帰る方法を、いくつかご紹介します。
こちらで紹介する持ち帰り方は、『テナガBBS』に寄せられた情報を元に作成しています。


●酸欠を防ぐ
●高水温を防ぐ


安価なもので十分なので酸欠防止のために必ずブクブクをセットして下さい。


酸欠と同じくらい、テナガは高水温に弱いです。夏場は保冷材が必要になります。
専用の保冷材、凍らせたペットボトルなど、水温が下がるものを使います。低水温には強いので仮死状態になることはあってもほとんど死ぬことはありません。
氷で締めて持ち帰る方もいらっしゃいます。


現地の川の水でも良いのですが、できれば奇麗な水、水道水やミネラルウォーターで持ち帰ることをお勧めします。
こうすることで持ち帰るまでの間にプチ泥抜きができます。
私は家から2リットルの水を持っていくか、途中のコンビニなどで2リットル100円くらいの水を買います。大漁で水が足りない場合は、仕方なく現地の水、または公園などがあればそこで補充します。


海釣りで使うモエビなどを入れておく為に、専用に作られました。
もちろんテナガでも流用は可能で、かなりオススメな一品です。


以上の商品が専用のクーラーBOXになりますが、お値段も3000円程なのでお買い得です。


■利点
釣り場までは空の軽いビニールバケツを持っていき、釣れたら水を入れる・・・という便利さが一番の特徴です。とにかく手軽。
もちろんビニールバケツにもブクブクは必須です。

■欠点
保冷性がほとんどないので、長距離の移動には適していません。
夏場の水温が上がる時には、ブクブクをセットしてもテナガが死滅する可能性が非常に高くなります。もちろん日陰に置いておけば、ある程度は大丈夫です。


【必須道具】
・ビニールバケツ
・ブクブク
ATOM3(コンパクトエアーポンプ)
▲オススメブクブク


■利点
容器が丈夫なことと、保冷性に優れるということです。
テナガは低温の水にはかなり強いので、水と保冷剤、そしてブクブクをセットすれば夏場でもテナガを元気に持ち帰ることが可能です。
釣りの最中、イス代わりになるのも利点です。

■こちらの画像はBBSから頂いたものですが、フタに穴を開けてブクブクをセットしています。
かなり使える改造で、管理人も実証済みです。オススメ。






画像提供:motoさん

■一工夫して、このように三角コーナーなどのネットを破いて入れておくと、テナガのケンカが減り、結果として生存率がUPします。








画像提供:ボボナカさん


■欠点
ビニールバケツに比べて重いことと、釣れなくても大きな容器のまま持ち帰らないといけないということでしょう。

【必須道具】
・クーラーボックス
・保冷剤
・ブクブク

■利点
ダイソーなどの100円均一店で売られている、発砲スチロールのクーラーBOXを使います。105円で購入できるのが安上がりで嬉しい点です。高くても300円前後です。
こちらにブクブクをセットしても、それなりに使えると思います。

■欠点
クーラーボックスに比べると耐久度が弱いのが難点です。安いので壊れたら買い直すということもできますが、長い目でみたら、やはりきちんとしたクーラーボックスのほうが良いでしょう。

【必須道具】
・発砲スチロール製クーラーボックス
・保冷剤
・ブクブク
意外かも知れませんが、このような持ち帰り方があります。

■利点
ベストなのは水草ですが、用意できない場合は釣り場に生えている草を水に濡らして、クーラーBOXなどに入れて、そこにテナガを入れるというものです。水は入れません。
これだけ?というものですが、テナガを元気に持ち帰ることができるそうです。テナガ同士ケンカも起きにくいとか。

※保冷剤を入れないと蒸し器状態になりテナガが死滅します!!

■欠点
食べることを目的とした場合、持ち帰るまでのプチ泥抜きができません。
もちろん綺麗な川で釣った場合や、別に気にしないという方は欠点にはならないので、欠点らしい欠点はありません。

【必須道具】
・容器(クーラーボックスなど蓋のできるもの)
・水草(または草)
水草で持ち帰る時を除き、容器に少し塩を入れるとテナガを元気に持ち帰ることができるようです。

テナガは汽水域に生息することが多いので、塩分がある程度あったほうが水に馴染むことと、塩には病原体などを殺す作用があるので、その二点が重なり、元気に持ち帰ることができる・・・というのが大きな理由だと思います。

テナガは共食いをします。
持ち帰る間や、特に泥抜きしている間は共食いがほぼ確実に起きます。それを防ぐ為の強制的な手段として、腕を取ってしまうというものがあります。

テナガの最大の特徴である長い手、第二胸脚を取り除いてしまえば、共食いは防げます。
しかしこの第二胸脚、素揚げや唐揚げにした時にポリポリと食べられておいしいので、取ってしまうのは少しもったいないかも知れません。
強制的に腕を取ることでショック死などで死んでしまうことも考えられます。
個人的にはオススメしません。
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